岩盤浴の効果や効能には、デトックスがあります。
岩盤浴は、良い汗をかくことで、身体の中に溜まった毒素を出して健康になれると評判ですが、実際にどういった効果や効能でデトックスが行われるのでしょうか。
毒素には、人間の体の中で代謝が行われ、老廃物としてできた乳酸や尿素などの体内毒素と、食物や大気から身体に入って来る有害金属のダイオキシンや水銀などの体外毒素の2種類があり、体内毒素は腎臓から尿として排泄され、体外毒素は汗から排出されます。
汗は発汗する過程で結晶から出たミネラル分などを再吸収する機能がありますが、結晶中に含まれている有害金属は、再吸収する能力はなく、そのまま汗と一緒に排出されます。
したがって、汗の発汗機能による有害金属の排出は、岩盤浴だけではなく、サウナやスポーツ、暑い時に出る悪いベトベトの汗でも、多くの汗をかけば排出されます。
つまり、汗の機能での有害金属の排出に限っていえば、どんな汗のかき方でもよいということになり、岩盤浴の効果や効能が特別ではないのです。
岩盤浴でのデトックスの効果や効能は、発汗作用に加え、腎臓機能や皮脂腺が活性化されることに大きな意味があるのです。
皮脂腺デトックス効果
岩盤浴の効果や効能には、皮脂腺のデトックスがあります。
岩盤浴では、天然石からの遠赤外線の効果により、皮脂腺が刺激されて皮脂線の分泌機能が高まる効果があります。
また、天然石からはマイナスイオンも発生し、皮脂が酸化するのが抑えられ、皮脂腺の通りを良くしてくれます。
岩盤浴は、遠赤外線やマイナスイオンの効能の相乗効果で皮脂腺が活性化され、良質の皮脂が皮膚表面に盛んに分泌されます。
つまり、皮脂腺が活性化されると、皮下に溜まっている有害金属を含んだ脂肪分が皮脂となって出て、有害金属も体外に排出されます。
また、岩盤浴の効能で良い発汗がはじまると、汗腺からも乳酸などの少量の老廃物に混じって有害金属が排出されます。
皮脂腺から排出された有害金属と、汗腺から汗とともに放出された有害金属を考えると、岩盤浴による有害金属などの体外毒素のデトックス能力は、とてもすぐれています。
また、岩盤浴では、良い汗をかいてリラックスすることで、皮脂腺を活性化し、代謝機能も高めて腎臓への血流を促進し、結果としてバランスのよいデトックス効果があらわれるのです。
腎臓機能活性化デトックス効果
岩盤浴の効果や効能には、腎臓機能活性化デトックスがあります。
腎臓には、血液中の老廃物や代謝によって出た老廃物をろ過し、尿として体外に排泄する機能があります。
心臓から身体中に送り出す血液のうち約20%が腎臓に送られるのですから、1日に何十回も身体中の血液が腎臓を通って身体を巡っていることになります。
身体の代謝機能が悪くて冷え性や低体温になっている人は、腎臓への血流も低下していますから、ろ過される老廃物の量も少なくなり、身体にたまりやすい状態になっています。
また、腎臓の機能が衰えてくると、全身がだるくなったり、血圧に変化が出て心臓にも影響を及ぼすことにもなりかねません。
岩盤浴では、良い汗をかけることはよく知られていますが、良い発汗状態になると身体の代謝機能も高まります。
代謝機能が活性化されてくると血流が促進され、沢山の血液が腎臓を通ることになり、腎臓の機能が活性化し、デトックスされて排出される老廃物の量も増加します。
つまり、岩盤浴で良い汗をかくことで、より多くの老廃物が腎臓を通して排出されるようになり、岩盤浴による体内老廃物のデトックスの効果や効能はとても優れていることがわかります。